VAULT – 投資の深淵

NISA「つみたて枠」で買ってはいけない投資信託3選——金融庁が言えない不都合な真実

「NISAなら何を買っても安心」——この幻想が、静かに個人投資家の資産を蝕んでいる。金融庁の基準を満たしているからといって、すべての投資信託が優良とは限らない。

①「バランス型」という名の思考停止

株式50%・債券50%のバランス型ファンドは、一見リスクを抑えた賢い選択に見える。しかし、債券部分の利回りが低金利環境で極めて低く、信託報酬が株式100%のインデックスファンドの2〜3倍というケースが多い。「リスクを下げる」代償として、長期リターンを年間0.5〜1%犠牲にしている。20年で数百万円の差になる。

②「ESG」「SDGs」を冠したファンドの闇

ESGスコアリングの基準は運用会社ごとにバラバラで、客観性に欠ける。実態は通常のインデックスとほぼ同じ銘柄構成なのに、「ESG」と名付けるだけで信託報酬を上乗せしている。ある有名ESGファンドの上位保有銘柄とS&P500の上位10銘柄を比較すると、8銘柄が重複していた。

③「テーマ型」は販売会社のための商品

「AI革命ファンド」「半導体イノベーション」——旬のテーマを冠したファンドは、投資家のFOMO(取り残される恐怖)を刺激する。しかし、テーマ型ファンドは往々にしてブームのピーク付近で設定される。設定後3年のリターンがインデックスを下回る確率は、過去のデータで約75%。テーマ型ファンドの最大の受益者は、販売手数料を得る金融機関だ。

では何を買うべきか

答えは退屈なほどシンプルだ。全世界株式または米国株式のインデックスファンド、信託報酬0.1%以下。以上。それ以外の選択肢は、あなたのためではなく金融機関のために存在している。「でも分散が——」という反論への回答:全世界株式インデックスは、それ自体が約3,000銘柄への分散投資だ。